4月中旬を過ぎても、天候が安定せず、ここ湘南も南西の強風が続いており、先週に引き続き、昨日も今日も全便欠航。
自然に振り回される仕事ではあるものの、やっぱりこう欠航が続くと辛いです。
さて、そんな中、先週の日曜日だけは、運よく波が落ち着き、遠征船で千葉県保田への航行できてホッとしています。
内房の保田や館山方面に航行するには、湘南から相模湾を縦断し、外洋への出口である三崎・城ケ島を経由して東京湾に入り、剣崎灯台沖合を抜けて、東京湾の深海海域(余談ですが、東京海底谷と言われ、ここには悪魔のサメ、ミツクリザメ、別名ゴブリンシャークが生息しています!)を横切って千葉県側に入る必要があります。
東京海底谷付近の魚探画像です↓ 急激に深くなってます。
その後、千葉県側に入り、大型定置網を避けるため、安房勝山にある浮島を目指して航行し、左転舵していざ保田港へ向かいます。
これが安房勝山の浮島です↓
保田漁港が近い
この東京湾口海域は年に何度も航行しますが、毎回一番神経を使うのは、浦賀航路に出入りするタンカーや貨物船、客船、艦船など、様々な大型の国際船舶の往来です。
過去の経験から、この海域は曜日に関わらず、大型船の往来が非常に多く、我々も横断するのに何度も速度を調整したり、時には大型船が数隻過ぎ去るまで停船してタイミングを見計らって航行する必要がありましたが、今回は釣り船は多かったですが、不思議なほど海域内に大型船舶が少なく、遠くに1艘見えただけ。
これは異常事態
いつもならこんな大型船舶があちらこちらに↓
正直現場感覚では、日本の経済は本当に大丈夫なのか?!、とやけに心配になりながら舵を握っていました。
日本経済の大動脈である東京湾の大流通網も知らぬ間に衰退していたとしたら....
景気の状況を示すフェラーリ指数は有名ですが、タンカー指数を設定した方がいいかもしれません。
現在ドルの衰退がはじまり円安もやや落ち着いていますが、我々市民がわからないところで輸出入も滞り(様々な政治的要因も含め)、結果エネルギーや食糧、日用品からあらゆる物品もうなぎのぼりに値上げになり、おまけにこおろぎ昆虫食と来れば....
今の日本、やっぱり何かおかしいぞ
ゴールデンウィークも間もなく、コロナも5類へ移行されますが、今の何となくどんよ~りした淀んだバーチャル平和感覚はいつまで続けられるのか、5月に向けて想定外のサプライズがないことを祈りたいですね。
皆様、とりあえず、良い一週間をお過ごしください。
Captain/Team BIG TAK