次の自民党総裁の椅子に座るのはだれか?! 今日本はこの話題が中心。
株式市場も新しい風と政策期待で日本売りを仕掛けていた海外勢も一旦ポジションの巻き戻しを行い、そこに更に一部の見直し新規買い資金が入ったため、想定外の上昇率を見せました~。
明日は米国でいうメジャーSQ、そして来週21日~22日はいよいよ米連邦公開市場委員会(FOMC)で、利上げ前のテーパリング(資産買い入れ縮小)の具体的時期を示すのか、市場は固唾をのんで待ち構えています。何か大きなサプライズがあって米国株もいよいよ崩れるのか、それとも...
さて、国内に目を向けると次期総裁候補者の方針の一つにインフレ率2%目標があります。
長年のデフレ国のレッテルから脱却するためのインフレ目標は一定の評価をされていることは承知の上ですが、その目標を掲げている間に、我々の生活周りの物の価格が随分とあがり始めていることを恐らく皆様も体感されているかもしれません。
低価格な商品だと意外に気にしない人もまだ多いかもしれませんが、良く見ると昨年の価格からはずいぶん上がっています。
贅沢品はまだしも、まだコロナが終息していない状況で食料品や生活用品の値上げはかなりの痛手で、このままだと消費者も次々と悲鳴を上げるはずです。
先日久しぶりに地元茅ヶ崎の美味しいパン屋さんに買い物に行くと、値段も上がっていたところにパンのサイズも小さくなっていてかなりショックでした。
恐らく小麦粉などの原材料の高騰で価格転嫁があちこちで始まっているのかもしれません。
輸入に多くを頼っている日本の弱みがじわじわとボディブローのように効いてくる可能性を示唆しています。ドル円為替レートはレンジで推移していて直近少し円高方向ですが、仮に極端に円安方向に進んだ場合は更なる物価急騰もあり得ますので注意が必要です。
一方、アメリカでは物の価格高騰が止まらず、既に買い控えで消費に影響が出始めています。日本も周回遅れはあっても、いつか同じ道をたどらない保証はありませんね。
一旦インフレ方向に動き出すと価格を抑えることが難しくなる可能もあり、そうなると当然ながら消費も手控えられ、結果として今度はインフレによる悪循環の悪夢が始まります。
前のBlogでも言いましたが、まだアメリカは物価が高騰していても賃金上昇率が物価の上昇を何とか吸収できる状態が続いていました。
が、アメリカは未だにコロナウイルス感染が拡大中で、この先経済指標が鈍化し、企業も痛手を受けるとどうなるかは分かりません。
さて日本のデフレ時代は、
物価低迷=賃金低迷で±0状態で何となくやってこれましたが、
しかし、ここから先が問題です。
シナリオ① 物価上昇 = 賃金上昇 になればいいですが、
仮に、
シナリオ② 物価高騰 > 賃金停滞(又は下落)
に変化したとすると、
その先には最も恐れるスタグフレーションシナリオが待っています。
個人的意見ですが、日本はデフレデフレと言われていましたが、国内では人気が高い軽自動車、気が付くと10年で50%ぐらい上がっています。コロナで都内空室率も上がっているのに不動産も価格だけは上がっていますね。でも、賃金は3%少々です。
中国製品や100均の安さに気をとらわれていてひょっとすると大きなものの価格上昇を見逃し、給与や賃金だけがデフレだったとしたら....
日本は世界より動きが遅いのですぐではありませんが、この先はこのまま行くと恐らくですがインフレ(物価高騰、金利上昇)も視野に入れるべきかもしれず、いよいよぼ~っとしていられない時代になりそうな予感がします(-_-;)。
皆様、良いい一日を!
Captain/Team BIG TAK