金融市場では大注目だったアメリカの消費者物価指数(CPI)が先週発表され、前年同月比で8.5%と、市場予想8.7%より更に低下したことを受け、投資家にとってこれはインフレ率低下の予兆で良いニュースに違いない!、と早速金利とドルが下落、そして金利・ドルと逆相関の米国株式市場は上昇(売りの買戻しも)に反応!
物価の上昇は予想より鈍化(ピークアウト)したぞ→この水準じゃFRBの利上げ減速か打ち止めじゃない?!→もしや再び緩和の再来か?!→企業業績も景気も案外底堅そうだし→きっと株式市場もソフトランデイングさ!→さあ、みんなで一刻も早く電車に乗り遅れないようにまた株を買いますぞ!
って、これ都合のいい勝手な判断で滅茶やばすぎです!!!
実際、40年振りのインフレ率の中、直近のCPIの8.5%-FRBの物価安定目標の2%を差し引いても6.5%の乖離....この差はとてつもなく大きい状況(Behind the curve)であることは周知の事実です。
11月までの米国中間選挙に向かって時間は迫っており、FRBはどうやってこの難しい舵取りをして選挙で民主党が圧勝できるようにお膳立てするのか、かなりの見ものです!
次回のFOMCが9月、この時に既に予想されている0.5%~0.75%の利上げを仮に実施したとしても、ギャップは全く埋められない現実が待っています。
同時に、株式市場もこのまま下手に戻して、原油価格も並行して再びいたずらに上昇すれば、更なる強いインフレ圧力の再来も否定できません。FRBは政治的圧力の中、このまま9月まで何もしないことはあり得るでしょうか?!今インフレを完全に抑え込むことができないと、取り返しのつかない国家的ハイパーインフレが待っています。
となると、真正面から見ればFRBは月内に金利をサプライズで上げたり、まだ行うと言ってやっていない本格的QT(買い取った債券資産を市場売却→金利上昇圧力)を加速化させるなどの可能性が何となく見えてきます。
しかし、仮にもっと大きなアウトロー的パワーによって何かのショックを世界に起こすとしたら....
あのリーマン問題は、いろいろ理由は言われていますが、実は単純に米国が救済しないことを決めたので結果破綻になりました。救済していればリーマンショックは起こりませんでした。ただそれだけです。でも、結果的に世界をあれだけ恐怖に陥れ、株も大暴落しました。
つまり、当時リーマンは生贄(いけにえ)として選ばれただけなのです。
だとすれば、次の生贄(いけにえ)は誰の為に、どこで何が選ばれるか、ここの予想が何よりも難しく、今最も重要な焦点です。
日本株に於いてもコバンザメのようにちゃっかり上昇し、有名な投資顧問やYoutuberたちもここに来て悲観→楽観にかなり傾き始めたことが気になっています。つまり大衆心理が楽観に偏りつつあります。
日本が感染させた「平和ボケ病」が今世界にまん延しています。危機的なことが多数起こっているにも関わらず、かなりの鈍感さです。
マグマは既にマックス、お盆明けの来週以降は特に「寝耳の水」に要注意ですね!
油断するとドカンと一発!株なんて一瞬です。↓
こうやってリーマンの時のように、ある時いきなり一般ピープルの健全なお金が搾取されていく訳です。
但し、勢力間も複雑に絡んでいます。その中での需給関係も実際ありますが、一連の状況や駆け引きの中で、一瞬で暴落するのか、或いはじわじわといやらしい下落をさせるか、それは我々には分かりません。しかし、多くの場合、勢力間のボタンの押し方一つで方向が決まってきます。
人々を自由自在に恐怖や楽観を繰り返させながら、今まさに着々と再び我々を恐怖へ陥れようと密談しているかもしれません。「Hmmm, are you guys all ready?」ふふふ、準備はいいか?!、と秒読み態勢かもしれませんよ!.
こんな話は我々一般人には無関係のようですが、実生活にも大きな影響が出るくることを忘れてはいけません。
さあ、いよいよ自身で判断して行動するべき時が日々迫ってきています。
本物のグレートリセットまで恐らくそれほど長い時間はないかもしれません。
その前に何か考え、決断し、行動するしかないですね。
あのチコちゃんのからこんな言葉が聞こえてきます!
「ぼ~っと生きてんじゃねえよ!」
Captain/Team BIG TAK