台風6号の動きは今までにないような異常な動きですね。何かの力が互いに作用して綱引きをしているようです。
さて、昨日は一昨日より南西風はかなり弱く、沖合にいると意外に凪でしたが、沿岸部は停滞する遠くの台風6号からのうねりによる影響で、時折相模川河口や沿岸部にも高波が打ち寄せています。
狭い、浅瀬の多い河口のうねりは決して一定方向ではなく不規則で、また波がないと思っても、急に大きい波がすぐ沖合から盛り上がって上部が割れてくるので、船舶の大小に関わらず細心の注意が必要です。
相模川河口は入船優先です。理由は河口に入る際に後ろからの大きなうねりや波を受けると船舶のバランスが崩れ舵が効きにくくなり、場合によっては制御不能になって転覆リスクがあるためです。
うねりや波がある場合に河口を入る場合、波の状態を沖合で波に形状を一旦監視して、滑走路を離陸する飛行機のようにタイミングをみて一気に速度を上げて波の背に乗って進むことが求められ、決して波は越えず、また後ろからの波にも追いつかれないよう、波と波の間でスロットルと舵のコントロールとバランスを保つことが求められます。
この河口には「魔物がいる」とされ、海底の形状や浅瀬により想像を超える高波が発生することで有名で、昔から多くの重大事故が発生している難所の為、絶対に油断せず、河口の神に敬意をもって航行する必要があります。
最近もBIG TAKⅡがこの狭い河口を入りかけている際に、ジェットや他の船舶がルールを無視して河口を出てくることも多く、非常に危惧しています。
いよいよ夏休みシーズンで海に出る人達も多いと思いますが、ここで今一度海や船舶に関する法律・ルールの確認をお願いしたいところです<(_ _)>
Captain/Team BIG TAK