錦城高校時代の恩師の中の恩師で、反対語辞典監修でも知られる巻幡文男先生がお亡くなりになられました。
高校時代から今日までの自身の人生にとって巻幡先生の影響はとてつもなく大きかったと言っても決して過言ではありません。昭和の古き良き時代の先生を絵にかいたような厳しくも本当に心の優しい先生で、多くの歴代の生徒たちに尊敬される偉大な先生でした。
数年前になりますが、先生があまり体調が良くない中、茅ヶ崎までお越しいただき現アメリカシアトル在住(在米40年)で一時帰国中だった当時の3年J組同級生岩間君と一緒にBIG TAKⅡに乗船していただいた時のことは未だに記憶に新しく、ほんのささやかではありましたが先生への恩返しができて本当に良かったです。先生が大好きな海を見つめていた時のあの笑顔は今でも脳裏に深く刻まれています。
亡くなられる数か月前に先生から恐縮ながらお電話を頂戴しました。その際に、早くお元気になって是非またBIG TAKⅡで海に出ましょうとお話しできたことがつい昨日の出来事のようです。二度目の出航は叶わず、残念でなりません。
先生は当時の授業で、「人の出会いは一期一会」、「時とは何と残酷なものか」、とよく仰られていました。今、まさにこれらの言葉を痛感させられています。
人間は永遠ではありません。昨年に母を亡くし、そして今年もまさに自分にとっての大きな砦である恩師を失いました。今を悔いなく噛みしめながら時を刻むことの大切さを改めて感じさせられました。
ご連絡を頂戴したお嬢様とご家族に謹んで哀悼の念をお送りするとともに、巻幡 文男先生のご冥福を心からお祈り申し上げます。
錦城高校 16回生 3年J組
髙山 博文拝
Captain/Team BIG TAK